誰もが使いやすいと思えるノート「mahora(まほら)」
取り組み内容
大栗紙工株式会社は創業以来、品質のよい紙製品の製造を手掛けてきました。なかでも主力製品はノートで、大手文具メーカーの協力工場として各種ノートを製造しています。
2020年、使う人の立場に立った製品開発をモットーに自社ブランドのノートを開発、販売を開始しました。
開発のきっかけは、発達障害の方々の中に、従来のノートが使いにくくて悩んでいる人がいると聞いたことでした。
「白い紙がまぶしくて書きにくく、読み返しにくい」
「書いているうちに行が分からなくなってしまう」
「余白の日付らんなどが気になって集中できない」
「表紙のデザインが派手だとそちらに気がとられてしまう」
こうした声に耳を傾け、彼らが心地よく使えるノートを作ろうと試行錯誤を繰り返し、発達障害当事者の「あったらいいな」を形にしました。その結果、誕生したのがOGUNOのmahora(まほら)です。
その特徴は、
・光の反射を抑えて目にやさしいノート。白い紙に比べてまぶしさを軽減できる「レモン」「ラベンダー」「ミント」の3色を採用。
・識別しやすい罫線。横罫が太い線と細い先が交互に入ったスタイルと、罫線を入れず網掛けの帯を一定間隔に入れたスタイルの2種を採用。
・シンプルなデザイン。日付など罫線以外の情報はすべて削除。
これらに加え、ノート製造で培ってきた業界トップクラスの製本技術により、開きやすさと耐久性も兼ね備えており、誰が使っても心地よい製品に仕上がっています。
文房具屋さん大賞2022・デザイン賞受賞、第30回日本文具大賞2021・デザイン部門優秀賞、2021年度グッドデザイン賞・ベスト100受賞、2021年大阪製ブランド「ベストプロダクト」に認定されるなど、「mahora」の価値は各所で認知されています。
OGUNOブランドにはほかに「A4→A1 note」「サステナブルパッド」があります。
「A4→A1 note」は広げるとA1サイズ、たたむとA4サイズになるというユニークな発想のノート。アイデアシートとして、目標達成シートとしてなど使い方も無限です。
「サステナブルパッド」は、原材料に廃棄米を使ったB6サイズのノート。米から作った紙はやわらかい風合いと粘り強さが特徴で、流通や加工、備蓄の過程で捨てられてしまう米を利用しているので、食品ロス軽減にも貢献しています。
その他の取り組みとして、従業員の健康管理を経営的視点で考え、戦略的に行っています。SDGsの理念にのっとり、ゴール3(すべての人に健康と福祉を)、ゴール8(働きがいも経済成長も)を目標に社員の健康管理に取り組んでいます。
2022年には健康経営優良法人に認定されました。健康づくりの担当者を社内において、健康・保健・栄養・メンタルヘルスなど社員の健康につて研修、教育を実施しています。
大栗紙工のゴールへの貢献
ゴール12(つくる責任つかう責任)を中心に、ゴール3(すべての人に健康と福祉を)、ゴール8(働きがいも経済成長も)、ゴール10(人や国の不平等をなくそう)などに貢献していることをグラフが表しています。
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記事作成者:運営事務局
応援メッセージ
Fukuchanさん
発達障害の方用に開発されたノートのようですが、白内障になり白いものがまぶしくなり、また行が分からなくなるというのも年のせいなのか実感しています。高齢者にもやさしいノートかもしれませんね。
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