人材は資本として「健康経営宣言」。従業員の健康増進をサポート
取り組み内容
輸入商社としてスタート、工場を稼動してからはものづくり企業として事業を拡大、成長してきました。主な製品は四輪車・二輪車向けの燃料噴射システムを中心とした自動車関連品。東京に本社を置き、製造部門は静岡県と岩手県の工場が担っています。小田原事業所は、かつては工場機能を備え製造も行っていましたが、現在は技術開発・新事業開発の拠点として、研究開発を行う事業所となっています。
自動車部品の製造において最優先すべきは製品の性能ですが、生産プロセスを効率化して生産性の向上や省エネを促進する、技術革新により製品を軽量化してエネルギー消費を削減するなど、環境への配慮も欠かせません。
そのためにも重視しているのが、人材育成です。人材を資本としてとらえ、その価値を最大限に引き出し、企業価値を高めることに取り組んでいます。
ひとつはダイバーシティへの取り組みです。
女性の活躍については、インターンシップで女子学生を積極的に受け入れる、営業やエンジニアとして活躍する女性社員について学生向けに情報発信するなど、社内外にアピールしたり、各種研修を実施するなどした結果、女性の総合職比率は2016年度の5.9%から、2022年には10.0%まで増加しました。
また育児介護等の離職者を含めた元正規社員を再雇用する制度の運用や、育児支援ガイドブックの発行、時差出勤制度など両立支援についてもさまざまな取り組みが見られます。
その結果、厚労省の認定制度「えるぼし」「くるみん」を取得、また小田原事業所は、女性活躍の推進に取り組む企業として、「小田原 Lエール」(小田原市女性活躍推進優良企業認定制度)のゴールドステージに認定されました。
人材の活用については、外国人に対しても、また障害者に対しても同様です。外国籍の社員は営業、開発、IT、管理などさまざまな部門で活躍しており、障害者雇用率については毎年、法定雇用率を上回る数字をあげています。
そして人材育成に関連して、ミクニが特に掲げるのが「健康経営宣言」です。
従業員とその家族が心身ともに健康であることが大切であると考え、健康保険組合と協力して従業員の健康維持・増進をサポートしています。
年に1回、全社員が体力測定を行い、体力年齢を競うという行事が恒例となっています。実年齢よりどれだけ若いかによって各年代の優勝者を表彰するというもの。日々運動をしていないと成果が出ないため日頃から積極的に運動に取り組むようになりました。
小田原事業所では、かつて自動車のテストコースだった敷地を利用して、ウォーキングコースを設けました。トータルで約1kmほどの距離があります。午前と午後の各10分の休憩時間や、昼休み休憩のときには、このウォーキングコースを従業員が歩いている姿が見られます。
こうした取り組みによって、経済産業省と⽇本健康会議が共同で選出する「健康経営優良法⼈(⼤規模法⼈部⾨)」に、5年連続で認定を受けています。
自動車部品製造という事業の性質上、一般の人には馴染みが薄くわかりにくいこともあり、地域貢献に積極的に取り組んでいます。
小学校の事業所見学を受け入れたり、小田原市の企画で実施された中学生の職業体験にも協力しました。
また、敷地内にあるグラウンドを、社員が使用しない土・日曜には開放して地域スポーツの育成に貢献しています。
代表取締役社長の生田久貴さんが元ラガーマンだったこともあり、敷地内にあるグラウンドを、地元の小田原ラグビースクールのホームグラウンドとして活用してもらっています。
同社の取り組みは、ゴール3(すべての人に健康と福祉を)を中心に、ゴール5(ジェンダー平等を実現しよう)ゴール8(働きがいも経済成長も)ゴール11(住み続けられるまちづくりを)などその他ゴールに広く貢献しています。
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記事作成者:運営事務局
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